ドイツ発祥の陶器の裏にはほとんどと言って良いほどbavaria(ババリア)という文字が見られます。
ビールのブランドでもある位。
ババリアはそもそもバイエルンの英名。ドイツ連邦共和国の連邦州のひとつで、ドイツの南部に位置し、首都はミュンヘン。
うん。ちょっとややこしい。
このバイエルン州は、西暦485年に設立されたヨーロッパの中でも最も古い州の1つなのです。ここバイエルンでは多くの陶器が作られた地域で、多くの陶器ブランドが枝分かれし存在していましたので裏印などを見ると、bavariaと書かれながらも色々な工場・会社名を見る事が出来ます。とにかくたくさんあります。
その中の1つがこちら。
Schlottenhof(シュロッテンホーフ)
ライオンのようなマークです。
このSchlottenhof(シュロッテンホーフ)は、東ドイツのチェコとの国境ギリギリにありますアルツベルク (Arzberg)の地名です。
ミュンヘン州 アルツベルク シュロッテンホーフ というのがアドレスの並びでしょうか。
陸続きのヨーロッパの地域の歴史を知るにはまだまだ勉強が必要です。今とは国境が違ったりしていたわけですし、、。
このコーヒーカップは1928年にここシュロッテンホーフで製造されたと思われます。
1895年にSchlottenhofにてL・クンゼルが最初の大規模な陶磁器工場を設立してたのがこのSchlottenhofの始まりと言われていますが、その歴史は1854年頃に作られた小さな陶器場に遡るようです。
90年前にこのモダンなデザインが存在していたなんて。色合いといい形といいパターンといい質感といい言う事なしです。ちょっと80年代っぽさも感じられます。
意外とババリア自体は市民権を得ているというか、家庭ではお馴染みなので、結構普通にスリフトショップなどで見かけます。もちろんデザインや年代ははピンからキリまで。ババリア＝価値がない なんて思っているお店が多そうなので、フラっとよった田舎のお店なんかで古いババリアがヒョイっとある事があります。そんな時はヒョイっと買っちゃうのです。
そもそも印で価値が決まってしまうのもなんだか寂しい話。
良いものは良い！という直感がすべてなのです！
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