宗教的な理由もありますが、日本ではほとんど見たことがないし聞いたこともないであろうこの聖水盤。
正直、僕もヨーロッパに行くまで知りませんでした。
今まで見たことがない物で、さらにそれが美しいと虜になってしまうのは人間の定でもありますね。
初めてみたときに、一目惚れしてしまいました。
単純に珍しいっていうのもありますが、壁掛けでさらにデザインがとにかく豊富で個性的。
派手派手なのから、シンプルなものまでたくさんあります。当時、お土産屋さんで売っていたようなプラスチック製のものもあったり。
この聖水盤。
聖堂などの入り口に置いてあり、身を清めるという意味で、指にお水を付けて、十字を切ります。
映画などで見たことがある人もいるかもしれません。そもそも我々にはそういった習慣もありませんので、こういった物も見たことが無いのは不思議ではないですよね。
こういった、宗教などのアンティーク物を扱うのに最初はちょっと疑問がありました。
違う宗教の人間が買い漁って、別の目的で使用して良いのだろうか。
と言いながらも、気に入ったキリスト関連のアンティーク品があれば購入していたのですが、とある地元のお祖母ちゃんと話す際に、ちょっと聞いてみたんです。
僕はキリスト信者でもないし、むしろ仏教の国から来て、こういったキリスト関連のアンティークを購入して、ましてやそれをまた日本で、アンティーク雑貨として販売する。
これって、失礼に値しないのかな?
どうせ最後はゴミになるんだし、もうゴミとして捨てられちゃってる物もたくさんある。大事にしてくれる人がいるんだったらそれでいいじゃない。
とのこと。この言葉でかなり救われましたね。僕がそもそもこういうアンティークに興味を持ったのが、ヨーロッパの蚤の市で、段ボール箱にゴチャゴチャに入った
まだまだ使用できるアンティークやヴィンテージ品を見て、「これは捨てたらアカン!(なぜか大阪弁)後世に残さなアカン(また大阪弁)!」と思ったのがきっかけなわけで。
捨てられてゴミになれば、物の価値は終わり。消滅しちゃう。でも、蚤の市やアンティークマーケットにいる物たちはある意味ラストチャンス。
ゴミになるか、息を吹き返してまた輝くか。
これって、ちょっと人間の人生にも似ているわけですね。
なんか脱線しちゃったわけですが。
この話はまた今度。
ということで、聖水盤の商品ラインナップ。
聖母マリアの聖水盤は結構ありますが、真鍮のこのデザインは比較的珍しいでしょう。
貝のようなうねうねがものすごく素敵です。
表情も豊か。
物凄くきめ細やかな細工がされています。
十字架の聖水盤。
真鍮とメタルの組み合わせがまた美しさを増します。
こちらは、当時の土産物だと思われますが、ガラスのレトロ感がたまらない小さな聖水盤。
お水を貯める部分に、お花やジュエリーなどを置くのも良いかもしれませんね!
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